インタビュー「プログラミング✕プロダクト管理」

プログラミングの知識を用いた仕事とはどういうものか、今回は教育用アプリケーション「Goocus」を開発し、教育✕ITの領域で事業展開するCastalia株式会社で「Goocus」のプロダクトマネージャーとして活躍する時田浩司さんにお話を伺いました。

ーー職場についてーー

 キャスタリアは主にEdTech(エドテック)と呼ばれる領域、つまり教育をITで変えていく事業を、BtoB(Business to Businessの略)で展開しています。 

 僕が担当している「Goocus」はキャスタリアの主力のプロジェクトのひとつで、主に企業の研修などに使われる教育用のプラットフォームです。現在iOS、Android、ブラウザでアプリケーションを提供しています。

 個人的なキャスタリアとの関わりは、大学生のときからです。当時キャスタリアの取締役だった方が経営しているの別の会社でインターンとして働いていて、そのご縁もありたまにキャスタリアのオフィスに遊びにいったり、出入りしていました。

ーー具体的には普段どんな仕事をしているんですか?ーー

今の主な仕事はプロダクトの管理です。具体的には実際にアプリケーションを使っているユーザーや、営業からの要望を仕様に落とし込み、それをエンジニアに依頼して機能を実装してもらい、フィードバックをもらって、必要があれば変更を加えての繰り返しです。

ーーチームで作業を行うーー

Goocusのエンジニアチームは、現在サーバーサイド5人、ウェブのフロントエンド2人、iOS2人、Android2人、研究者1人、デザイナー1人の計13人で構成されており、日々の業務の進行には、メンバー同士の連帯が不可欠です。

 たとえば、書かれたコードは必ずチームの二人以上の人がコードレビューをしてから取り込むようにしています。とはいえコミュニケーションの手段がいくらでもある便利な時代になったので、全員がオフィスにいるわけではなく、北海道から沖縄まで、バラバラのところから参加しています

 その場に揃っていたほうが開発の効率が良いと考える場合は全員オフィスに出社するようにしていますが、むしろオフィスにこないほうが効率よく開発できる、という人であれば特に場所や時間の制限は作っていません。

 少ない人数だからこそ、信頼できる人しかチームにいないので成り立っているのだと思います。

会社としては、積極的にカンファレンス等に参加するような一面もあります。去年のPyconJP(Python Conference Japan)、今年のPycon APACでもうちの開発チームからスピーカーとして参加しました。PyconAPACは台湾での開催だったのですが、サーバーサイドのチーム全員で参加してきました。小籠包が抜群にうまいお店を知ることができたので、台湾に行く時はお声がけください。

ーー自分の作っているものが動き、人の役に立っているという実感ーー

話を仕事のことに戻すと、プログラミングをしていて楽しいと思うときは、自分の作っているものが動いて、少しでも人のために役立っていると感じたときでしょうか。自分一人では時間も能力もすぐに限界が来てしまいますが、自分たちの書いたコードが、作ったプロダクトが個人では把握すらできない数の人たちの生活を豊かにできるというところにロマンがあると思います。

ちなみにGoocusはPythonという言語のDjangoというフレームワークをバックエンドで利用しています。なんでも揃っているフレームワークなので、比較的簡単にウェブアプリケーションが動かせると思います。ぜひ触ってみてください。

ーーこれからプログラミングを学び始めるみなさんへーー

プログラミングができるというスキルは、これからはプログラマーはもちろん、どんな職につくにしても関わってくるものだと思います。僕の場合は今はプロダクトマネージャーとして、直接コードを書く機会は減りましたが、それでもコードを書いている人の気持ちが痛いほどよくわかるというのは大きな武器になっています。

 最後に一言、うちの会社は昼休みにキャッチボールしに行ったり、19時以降はスプラトゥーンで遊んでいたりするくらい堅くない職場です。開発の現場が見てみたい!という方はぜひ一度遊びに来てください。

(castaliaオフィスにて、毎朝10時に行われるエンジニアの定例会議の様子)

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